今を去ること平成14年頃、写経道場前の『淡墨桜が上部1/4くらいから徐々に枯れてきた』と執事の方からご相談を頂きました。私どもの経験から、桜の根に原因があるのではと考え、土壌を入れ替えることにしました。土を掘ってみると地面から約2メートル辺りの土は腐り、根は枯れ、根腐れを起こしている状態でした。まずは、桜の根本付近を活性化させるため、4トン車5台分もの山土に、バーク(剪定枝を砕いたもの)と土壌改良剤2トン車2台分を混ぜ合わせた土を作り腐っている土壌と入れ替え、太根を切り取り、そこから新しい根が出るように切り口周辺に、バーク堆肥と土壌改良剤を多めに入れました。 |
|
続けて、1ヵ月に2回、EB−aとバイオビリオンを散布し、肥料は多い目に与えるようにしました。また、桜は水切れを起こすと葉焼けを起こし、生育が弱り、最悪の場合枯れてしまうことがあります。夏場に紅葉ではありませんが、葉色に異常を感じたら水切れの可能性が考えられます。夏場は特にたっぷり水を与えるようにします。更に踏圧(人が歩くことで、地面が固まる)で土が硬くならないように、掃除に使う熊手の柄を長くするなど、日常の除草作業や散水作業にも十分な注意を払って手入れを行って参りました。
今では、この淡墨桜は写経道場の屋根が見えないくらいに元気に回復してくれ、毎年、春の開花が楽しみになっております。 |
|